お客様と着物の「一期一会」を大切に考える京彩苑では、月に一度、着物好きな方々が気軽に集う「彩の会」を開催しています。
荻窪の庵で開催される「彩の会」にご参加された方に、会場で直接ご招待状を差し上げています。
女性に夢と美を提供し続けている京彩苑が、荻窪の庵(いおり)で着付け教室を開講しております。
「きもの」とは元来、伝承織物。
長い歴史がある染色の世界を生涯かけて多くの方々に伝えて行きたい・・・。
obizouのそんな思いの詰まったコーナーです。
「よもやま」でお伝えしたいこと
染色用語の由来
日本の文様
染色技術
染色物語
着物のことなら何でも聞いて!obizouが丁寧に教えるよ!!
「きもの」とは元来、伝承織物だと思います。それはそれは長い歴史があり、楽しい楽しい世界でありますので染織に携わる人はそれぞれの分野で後世に伝えていかねばなりません。
利益を上げることばかりに専念している業者は少ないですが、今、問われるのは何故民族衣装であるきものを日本女性が着なくなったのかということです。
染織を生業とする業者、すなわち染・織を扱う業者、メーカー・卸・小売・作家が伝承という言葉の意味を問い正す時にきているのではないでしょうか。
「きもの」は着づらい、歩きづらい、食べづらい、よく聞く話ですが、わたしは着づらい、歩きづらいのがきものだと思っています。
元来、日本人は身長が短く、胴が長く、欧米の人には見劣りする体型は変えられず、長年かかって出来上がってきたのが装束です。現在の「きもの」の原型が平安時代に完成するのです。
多少洋服と違って面倒なことはありますが、気姿からは何とも美しい、品のある、楚々とした情景が伝わります。歩きづらい所から上品さが出てきますし、闊歩できないところから清楚な表情が現れて立居振舞が変わります。
きものは女性の内面の美しさを最大に表現するファッションでもあるのです。
女性の美意識を最も表現できるのがきものなんです。
帯ときものだけではありません。
帯揚げ一つ、バッグ一つ、お草履一足、和髪、メイクどれだけの表情を演出できるでしょうか、こんな楽しい民族衣装が他の国にありますか?
わたしは世界の国々の染織の旅に出かけてみてきました。それで分かったことは、世界の染織の技術は全て日本に残っているではないかということです。高度の技術を持っていた古代エジプト、ギリシャ、古代ローマ、インド、中国、中南米のインカ、極々、限られた技術しか残っていません。象嵌、螺鈿、撥婁、漆、貝紫、羅と発祥の地に職人がいない国が多いのです。どうでしょう。日本は素晴らしい国だと思いませんか。
きものは日本女性にとって高価なものになってしまいましたが、その技術を認め、価値を評価し、豊かな感性を身につけた女性がおられて、お買い求め下さるから染織産業が絶えずに職人が残って今日迄こられたのです。私どもが廃業すれば何百人の染織の職人が職を失い、日本の染織技術が又一つ消えてゆきます。
京彩苑では年間を通じて夏物を扱っていますが、昨今は夏物のきものや帯を持ち越すことが多いので辛い時があります。
しかし、染織の原点は夏の染織にあるのです。夏物を扱う量が減りますと職人さんが職を失います。
全国の呉服店の中には、夏物は売れないから扱わないとお店がありますがとんでもないことなのです。
儲かるから扱う、儲からないから扱わない。
これは大変な間違いです。有能な技術者が日本からいなくなれば由々しき事態です。
わたしは染織の伝道者として、染織の語り部として生涯多くの方々にそのすばらしさを伝えていきたいと思います。
江戸時代から数え300年を越す店ですが、今日迄来られたのもきものを理解し、技術を知り、価値を認めて買い上げいただいた多くのお客様のお陰だと思います。